
こんにちは!こっちーです。
今回は、株式投資における出来高の目安についてについて話していきたいと思います!
株を買うまでには大きく分けて、2ステップあると思っています。
➀銘柄選定 ②買うタイミングを見極める
今回は②買うタイミングを見極める際に役立つ、出来高についてお勉強していきましょう。
目次
そもそも出来高とは?
出来高とは?
・期間中に成立した売買の数量のこと。
出来高は証券アプリ等において、チャート画面で表示することができます。
説明の中に記載の「期間」は、表示しているチャートの”ローソク足”によって変わります。
日足チャートであれば、表示される出来高は、1日の期間における売買の数量ということになります。
要は、出来高を見ると「いつ」「どれだけ」売買が成立したかを見ることができます。
そしてポイントなのは、この売買の記録である出来高は、確実な嘘偽りのない情報であるということです!
その日のうちの出来高が10万であれば、確実に誰かが10万株分買っているし、売っています。

出来高が何かはわかったけど、それの何が重要なの?

確かにその出来高をただの記録として見てるだけでは何の参考にもならないよ!
考え方にもポイントがあるので、これから解説するね。
出来高の見方とは?
出来高を見るうえでのポイントについては、以下の点に注意しましょう!
ポイント
・日々の出来高とのギャップ
・株価との比較
・価格帯別出来高
順番に解説します!
日々の出来高とのギャップ(売買タイミングの目安)について
銘柄選定や選定済の銘柄のポジションを取るタイミングを図る際に、仮に出来高に焦点を当てた場合、意識するべきこととして1つ大きなポイントがあります。
それが、日々の出来高とのギャップが出たタイミングです。
そういった変化を見逃さないようにすることが重要になります。
まずは次のチャートの例を見てみましょう。
これは日足チャートです。
上のローソク足だけで見ると、左から右肩下がりに下げ続け、そこから切り返して株価が戻しているというのはわかります。
自分がこの銘柄を買いたいと思っていて、あとはどこのタイミングで買うかという視点で考えたときに、例えば、左側の青枠の大きめの陰線の時に押し目買いを狙ってしまうかもしれません。
このチャートでいうと、結果的にその押し目買いはあまり良いところで買えていないことになりますよね。
当然、買うことを考えた場合、出来る限り安値で買いたいですよね?
その際に下段の黄色グラフの出来高推移が役に立ちます。
まずは左の青枠について、以下の判断ができます。
左の青枠
・多くの出来高を伴って下げている=たくさんポジションを持っている人達が売却している、且つ株価も大きく下げている。
⇒今まで株価を支えてきた人達が売却しているため、今後も下落が続くのではないか?
例えば上記のようなことが考えられますよね。
また、それ以外にも空売りの仕掛けであったり、ポジションを持っている人は、株価の下落に伴い次々と売却してくることも予想できます。
これは、明らかに多くの株が売られており、それに伴って株価も下落しているので、かなり強い意志のある下落と読めます。
つまり、”今は買い時ではない”という判断に繋げることができるかと思います。
次に真ん中の青枠について見てみましょう!
真ん中の青枠
・段々出来高が減ってきている中で特に出来高が少ない、且つ株価の下落幅も小さくなっている。
⇒売りたい人が少なくなってきており、そろそろ株価が反転するのでは?
こういったことが考えられますね。
あくまで推測にはなるので確定事項ではありませんが、少なくとも本当にまだまだ株価を下落させたい、手放したいと思っている人が大勢いるのであればもっと出来高が増えてもおかしくないはずです。
チャートを見てみると、左の青枠時点の出来高と比較して何分の1なんだというくらい出来高が減っています。
出来高が減っているだけではなく株価もずっと下落してきているので、この極度に出来高が減った、普段とギャップのあるタイミングというのが1つ買い始めるポイントと言えます。
最後に右の青枠についてです。
右の青枠
・出来高も増加してきており、それに伴って株価も上昇し始めているところで、大きな出来高に伴い更に株価も大幅に大陽線で上昇している。
⇒大量に買われ始めているため、これから更に株価が上昇していくのではないか?
こういう考えができます。
仮に先ほどの真ん中の青枠らへんで買いポジションを取ったとします。
しかし、それが自身の思惑通りになるかはその後の株価と出来高推移を見ていくしかないのですが、その後出来高を伴って下げたり多少株価が上昇しても出来高が少なかったりすると、単純に資金が逃げているとも判断できますし、一方で、今回の例のように買いポジションを取った後に、出来高が急増し、更に株価も急騰するとなると、自信が確信に変わる瞬間となり、よりホールドする意思を保てるようになります!
ただ、出来高急増に伴い株価は上げているが高値で陰線になった場合は、出来高の多くの売買が売り優勢で約定していることになるので、売りの圧力が強まってきたタイミングと判断できることから、一部利確する等、出口戦略に役立てることもできると思います。
株価との比較
次に株価との比較についてです。
僕はこの考え方を非常に気に入っていますのでご紹介します♪
次のチャートを見てください。
仮に自分が上記の日足チャートの銘柄を保有しているとします。
皆さんも経験があるかもしれませんが、どこで売却しようか考えたときに、青枠のように上昇段階で大きな株価の下落時に合わせて売却してしまったことはありませんか?
私も以前はそういう経験をよくして、その後株価が上昇して悔しい思いをした経験があります。
しかし、それも出来高を見ればホールドし続けるべきかの見極めが容易に可能です。
青枠の株価の下落時について、
青枠
・株価が大きく下落しているけど、出来高がかなり少ないので、これは狼狽売りを誘った試しではないか?
こう考えることができます。
青枠より左で大きな出来高がありますが、それらの日は確実にそれだけの数量を誰かが買っている訳です。
当然、日々売買を繰り返し買って売ってを毎日繰り返している人もいるかもしれませんが、仮に時価総額が小さい銘柄であれば、一度大量に買った銘柄を株価を落とさずにすべて売却するのは至難の業です。
そういったことを踏まえて、青枠の日を見てみましょう。
青枠より左側で大量に買っている人がいると仮定して、青枠の日だけで売却できているでしょうか。おそらくというか、ほぼ不可能ですよね。
僕はこういう場合は、保有株を売らないことがほとんどです。
大口がどれ程売り圧力があるのかを試していたり、個人に売らせてまた株価を上げた際に高値で買ってもらうように仕向ける、もしくは単純に売らせてホルダーを入れ替えさせることで上値を軽くすることも考えられますので、翌日以降普通に株価が上昇すれば、より一層値上がりすることが期待できるからです。
逆にいうと、この青枠の日に出来高も多ければ、下落していく可能性も高まるので、一部を利確したり、手仕舞いする等を検討すると良いかもしれません。
価格帯別出来高について
最後に価格帯別出来高については以下のチャートを見てください。
僕はよくSBI証券のアプリを使うので、その表示方法と同じような形にしてみました。
このチャートでいうと、左から横に伸びているグラフが、過去からの価格帯別出来高です。
簡単にいうと、このグラフが長ければ長いほどその価格帯の株価で買った人が多いということです。
この価格帯別出来高から判断できることは以下のとおりです。
価格帯別出来高
・価格帯別出来高が一番大きいところが節目となり、株価がもみ合うことが多い。
⇒ずっと含み損を抱えていた人達が±0円になるタイミングで売却したり、安値から持ってる人がその価格帯で株価が停滞することを考えて利確します。
・その節目を超えると上値が軽く、大きく株価が上昇する可能性が高い。
主にこれらが言えると思います。
もし自分が新たにポジションを取ろうとしている銘柄の現在の株価が価格帯別出来高が非常に大きいところである場合、焦ってポジションを取らなくとも、一旦そのあたりから少し調整することも大いに考えられるので、落ち着いて見定められますし、逆に今の株価は価格帯別出来高が小さく、かなり株価が上昇しないと価格帯別出来高が大きい節目に当たらない場合、一旦そこをターゲットとして保有するのも良いと思います。
既にポジションを安値から持っている場合で、こういった節目に当たって株価の上昇が停滞した場合、すぐに売却するのではなく、この節目を突破するのか、そこで跳ね返されて下落するのか、きちんと見極めるようにした方が大きな利益を逃さずに済みます。
また、その節目を突破してから買うというのも1つの手なので、この価格帯別出来高を利用して色々と作戦を練ってみるのも良いと思います♪
おわりに
いかがでしたでしょうか。
細かく言うと、もっと色々と言えることがあるのですが、基本的なこととして大きく3つご紹介しました。
あとはご自身で色々と分析を重ねて自分なりの応用をしていくと、銘柄選定、売買のタイミング等の根拠付けがしっかりしてきます。
ファンダメンタルズ分析では良い銘柄とは思えなくても、この出来高推移を見ているだけでも、「株価が底付近で停滞しているけど、出来高が急増しているので資金流入から株価が今後上昇するのでは?」なんて考えてその銘柄で短期売買で利益を狙うこともできるので、使わなきゃ損だと思います。というか必須です!
全然今まで銘柄選定や売買タイミングで取り入れていない方がいましたら、是非今後注目してみてください٩(ˊᗜˋ*)و
今回もご覧いただきまして、ありがとうございました♪