
こんにちは!こっちーです。
今回は、株式投資における外国人投資家注目の「ROE」について話したいと思います。
目次
ROEとは?
収益性分析で用いられる株価指標の一つであって、自己資本(株主資本(払込資本金と内部留保との和))に対する当期純利益の比率である。
(出典:Wikipedia)
日本語で、自己資本利益率とも言われており、ROE=Return On Equityのそれぞれ頭文字を取ったものです。
これで何を見ているのかというと、「少ない資本でいかに効率的に利益を利益を上げているかどうかの目安の判断材料」として見ています。
計算式
計算式は、「ROE=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100」
もしくは、「ROE=一株当たり利益(EPS)÷ 一株当たり純資産(BPS)× 100」で表すことができます。
この時の、ROEの値は「%」で表します。
なぜ外国人投資家は「ROE」に注目するのか?
外国人投資家からは、ROEは高い企業のほうが低い企業よりも長期的に株価が上昇しやすいという相関関係があることが周知となっており、
自身が投資した資金がいかに効率的に利益となって還元されるのかにおける指標を重視しているからです。
ROEが高いということは企業の収益力が高いことへの証明にもなります。
良し悪しの基準とは?
明確にはっきりとした基準はないようですが、一般的にROEの目安は10%ほどといわれており、20%を超えると優良企業の扱いを受けます。
目安となる日本企業のROEの平均は?
日本経済新聞の記事でこのようなタイトルの記事がありました。
「上場企業のROE、7年ぶり低水準 19年度6.7%」
2020年3月末時点で東証1部に上場する企業の2019年度決算を集計したところ、ROEは6.7%と、12年度(5.3%)以来、7年ぶりの低水準となり、アベノミクスの企業統治改革で8%を目標の一つとして取り組み、17年度には10.4%まで高まったものの、元の水準に逆戻りしたようです。
低水準へ戻った原因は、以下のとおりです。
ROE低下要因
外国との比較
一方で、過去の平均値を日本・米国・欧州で比較した表が以下になります。
(出典:経済産業省)

この表を見ると、やはりアメリカは、ROEを重視しているだけあって、ほとんどの年で15%を上回っているね!
ただ、日本も2008年と比較するとだんだんマシにはなってきているようにも見えるね。
日本においてROEが高い銘柄の特徴は?
今年において加速したDXを推進している銘柄は、ROEが高い傾向にあるようです。
(出典:経済産業省)
DXを推進することで、生産効率が上がるため、効率的な経営が可能になるということでしょうね!
ROEが高い銘柄の見つけ方
それでは、簡単にROEの高い銘柄の見つけ方についてご紹介します。
株探というサイトを使います。
サイト上部カテゴリー内に「銘柄探検」があるので、そこをクリックします。
次にそのページの左下部に「海外投資家が重視する「ROE」注目銘柄」があるので、そこにある2つの項目どちらも参考になるので、ご確認いただければと思います。
(参考:株探)
ROEの落とし穴

今までの話を聞いてると、ROEのランキング上位を買えば良いってことだよね?簡単じゃん!

残念ながら、必ずしもそういう訳にはいかないんだ。
ROEは結果の数値もそうだけど、余裕があれば「質」もきちんと見た方が良いんだ!落とし穴があるからね。
ROEの計算式を振り返ってみましょう。
「ROE=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100」
仮にこれに数値を当てはめてみると、おかしなことに気付くと思います。
■例➀
当期純利益:10億円、自己資本:100億円の場合
10÷100×100=10 よってROEは10%
■例②
当期純利益:5億円、自己資本:50億円の場合
5÷50×100=10 よってROEは10%

例②の方が、例➀より利益が半分なのにROEは同じ10%ってどういうこと?

そうなんだよね。同じROEでも中身を見てみると、利益は低いのに自己資本も同じく低いがためにROEが高くなることも普通にあるんだよ。
負債を増やし、自己資本を減らせば見かけ上のROEは高くなるため、その点は注意して見ていきましょう!
おわりに
今回は、株式投資における外国人投資家が注目する「ROE」についてお話しましたが、いかがでしょうか。
僕の投資スタイルとしては、スイング投資中心なのですが、それでも数か月保有したい銘柄については、
ROEをしっかり考慮して銘柄選定しています。
やはり外国人投資家に買われやすい銘柄の方がスイング投資としてもメリットがありますからね!
皆さんも一つの指標として参考にしてみてはいかがでしょうか。
ご覧いただきまして、ありがとうございました!